大学中退ニートが公務員になってからの話

カースト最下層から一念発起して公務員になった人間の日常。過度な期待はしないでください。

【映画感想】グリーンブックを観にいきました

みなさんこんばんわ、けーあどです。

 

いきなりですが、映画観にいきました。映画。一人で。

 

今年のアカデミー賞で作品賞含む3部門受賞の「グリーンブック」です!

 

gaga.ne.jp

 

以下、なるべくネタバレなしでレビューなどお話していきますので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

「舞台は1962年のアメリカ。喧嘩っ早い白人のおっさんが職場の改装工事で失職。そこに黒人ピアニストがアメリカ南部ツアーのドライバーを探しているという話が舞い込む。紆余曲折あった末、ドライバーとして採用されたおっさんだったが、黒人ピアニストとは性格が真反対でことあるごとに対立する。その上、ツアー先のアメリカ南部は黒人差別が過激な地域で…。」

 

 

ストーリーはだいたいこんな感じ。そしてタイトルのグリーンブックとは、黒人が使えるホテルなどを掲載したガイドブックです。そのようなものが存在している時点で、当時のアメリカにおける黒人の扱いがどのようなものだったかが容易に想像できます。

 

 

時代背景ですが、キング牧師がかの有名な「I Have a Dream」という言葉を発したのがグリーンブックのストーリーの翌年の1963年です。そのさらに翌年に公民権法が制定され、ようやく、法律の上では人種の差はなくなりました。

 

 

つまり、法的にも、実生活上も、黒人差別が当たり前の時代のお話です。そして、劇中にも、白人の黒人に対する差別意識や発言が多数出てきます。バーで飲んでたらタコ殴りにされたり、招かれた邸宅でトイレを使えなかったり。控え室が物置だったり。

 

 

とはいえ、この映画の本筋においては、そのような要素はあくまで装置のような役割に過ぎないのかなと思いました。

 

あくまで主眼は、白人のおっさんと黒人ピアニストの、生まれも育ちも性格も、そして人種までも違う二人の心の交流。旅を通じて、少しずつお互いをわかり合っていく。そんなヒューマンストーリーでした。

 

 

特に、フライドチキンを食べたことがない黒人ピアニストに無理やり食わせて、結果フライドチキンが好物になってしまったり、学のない白人おっさんが家に残してきた奥さんに書く手紙の内容を黒人ピアニストが詩的でロマンチックな内容に変えたりといったようなエピソードが、お互いの新しい刺激となり、人間的に成長していく過程は、観ていてとても印象的。適度なコメディ要素もあり、飽きることなく観ることができました。

 

 

 

が。

 

 

 

ここまでは好意的な感想を述べましたが…。

 

ネット上でも言われていることですが、わたしも観ていて思いました。

 

 

これ「最強のふたり」じゃね?と。

 

movies.yahoo.co.jp

 

 

わたし大好きなんですよね、最強のふたりが。観たことがない方はぜひご覧いただくことをお勧めします。本当に素敵な映画なんです。

 

グリーンブックと最強のふたり

 

物語の構造として、相反する属性をもつ二人の人間が、共に生活することで、徐々に心を通わせていくところ。ストーリーに黒人と障害者という、ネガティブな要素を組み込んだところ。そして事実を元にした映画だというところ。

 

めっちゃ共通点あるやん…

 

と、個人的に思いました。わたしは別に映画に詳しい人間ではないので、「お前の見解は間違っている!!」というお叱りを受けるかもしれませんが、あくまで個人の感想、ということで。

 

 

 

(ちなみに、グリーンブックを観た翌日、最強のふたりをアマプラで観ました。何度見ても最高でした)

 

 

 

 

ということで、最後は最強のふたりおもしれーぜ!!っていう結論に着地してしまいましたが、グリーンブックもさすが作品賞をとっただけはあるな、という映画でした。おすすめです。

 

 

(将来アマプラに追加されたとして、再び見返すかと問われるとノーです)

 

 

 

以上。映画「グリーンブック」の感想でした。

 

 

余談ですが、最近の日本の配給会社のスタンスとして「アカデミー賞直後にノミネート作品を公開する」というものがあるようですね。4月公開の「バイス」も気になります。